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2011年11月号掲載記事

プラセンタって効くの?

プラセンタ療法は、全身の皮膚の美肌・美白効果、顔面のしわや出産に伴う妊娠線の減少、花粉症や鼻炎などのアレルギー症状の軽減、 生理痛など月経に伴う症状の軽減、更年期に伴う症状の軽減、腰痛や肩こりの改善、慢性疲労の改善、不眠症やうつ症状の改善など、 多岐に渡る症状に対して効果があります。

プラセンタ療法って何?

プラセンタとは哺乳類の胎盤のことで、母体から胎児に酸素や栄養の供給を行なう臓器で、出産に伴い排出されます。

古来より胎盤には滋養強壮、老化防止の効果があるといわれ、民間療法的に利用されていましたが、1970年代にわが国において、ヒトの胎盤から抽出した薬剤が肝臓疾患に対して効果があることが証明され、正式な薬剤として承認発売されました。

肝臓疾患でプラセンタ療法を受けている患者さんの皮膚の状態が良くなることから、近年、美容やアンチエイジングの効果が期待されるようになりました。

プラセンタ療法は、症状やご希望に応じて、2ミリリットルの薬液を1本〜数本筋肉注射いたします。注射する場所は、上腕部が一般的ですが、肩こりや腰痛の改善には、疼痛の強い部分に注射することで、効果が高まります。

プラセンタの原料はどこから? 副作用はないの?

薬剤の原料は、日本国内で出産した女性から提供された胎盤で、事前に細菌感染やウイルス検査を行なった上、精製過程で完全に殺菌およびウイルスの不活化を行っており、製剤の発売以来40年間、重大な副作用は報告されていません。

ヒト由来成分の生物製剤のため、厚生労働省の指導により、注射に際しては承諾書を書いていただいております。

費用は?

2ミリリットル注射1本あたり1,050円(税込み)です。

注射はいやなのですが・・・

通院が困難な方や、注射療法に抵抗のある方には、注射剤と同じ効能が期待される経口剤のプラセンタをご提案いたします。

経口プラセンタは、薬ではなく、サプリメントの扱いで、ヒト胎盤ときわめて近い組成である豚の胎盤を原料としています。

殺菌やウイルスの不活化などの精製方法は、注射剤とほとんど同じです。1回1〜2カプセルを一日3回服用で、費用は100カプセルで15,750円(税込み)です。