医療情報

2008年１月、日本国内で、ニコチンを含まない経口禁煙補助薬「チャンピックス」（薬品名：バレニクリン酒石酸塩）が承認され、ついに5月8日、発売されました！

これまでのニコチン代替療法は、禁煙時に出現するニコチン離脱症状に対してニコチンを薬剤の形で補給し、その症状を緩和しながら、ニコチン依存から離脱するというものです。ニコチン製剤として、まずニコチンガムが、次いでニコチンパッチが開発され、現在６０ヵ国以上の国で使用されています。

この度、発売となりました「チャンピックス」は飲むタイプの禁煙補助薬で、「チャンピックス」の使用により、禁煙に成功した人は６割を超えたというデータがあります。

当院ではこれまでのニコチンパッチによる禁煙補助療法に加え、経口薬「チャンピックス」による治療も開始しました。

喫煙をやめることで、心臓疾患のリスクや、肺がんをはじめとするがんのリスクが下がり、余命が伸びることがわかっています。

チャンピックスは1日2回12週間経口投与します。(1週目は下記のように漸増します)

禁煙の開始予定日を決め、その１週間前から服用します。この間はタバコを吸っても構いません。

タバコ１箱を300円とすると、1カ月（30日）のタバコ代は9000円。

年間のタバコ代は、9000円×12ヶ月＝108,000円！

10年間このペースで吸い続けると、タバコに費やす金額は100万円を超えます。

軽自動車が１台買える金額ですね・・・。

ご提案です！タバコを我慢して、禁煙治療にお金を回してみませんか。