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2010年8月号掲載記事

夏の湿布に気をつけましょう

湿布を貼って日光に当たると、かぶれることがあります

湿布剤による光線過敏症について

湿布剤による皮膚炎(かぶれ)には、湿布の成分に接触することが原因で起こる「接触皮膚炎」と、太陽光によって起こる「光線過敏症」があります。

光線過敏症になると、発疹・発赤、腫脹、強いかゆみ、水疱などの症状が現れます。

接触皮膚炎に比べて、かゆみが強く、症状も重症になることが多いです。

春から夏にかけては、紫外線量が最も多い季節であり、野外でのスポーツやレジャーで、日光にあたる機会も増えるので特に注意が必要です。

湿布による光線過敏症を防ぐには

最も有効な予防方法は、湿布剤を使用した患部を紫外線にあてないようにすることです。

晴れた日だけでなく曇りの日でも、濃い色の服(長袖)やサポーターで、貼った部分を日光からさえぎるようにしてください。

特に、はがした後、患部に薬剤が残っている状態で紫外線にさらすことにより発症する例が多いので注意が必要です。

湿布剤を貼らなくなった後も、4週間は紫外線に注意してください。

処方された湿布剤を、ご家族や、ご友人など、他の人に譲らないようにしてください。

正しい使い方を知らずに、かぶれを起こす場合があります。

光線過敏症を起こしにくい湿布剤も各種ありますので、ご希望の方はご相談ください。