医療記事一覧

医療情報

2006年3月号掲載記事

プロペシアって?

飲むタイプの脱毛症用薬

2005年の12月、飲むタイプとしては初めての脱毛症用薬が発売され話題になっています。さっそくメーカー担当者に聞いてみました。

この脱毛症用薬は飲むタイプのお薬なんですね。

はい。海外ではすでに60カ国以上で承認されています。1日1錠の飲むタイプのお薬が日本でも承認され処方可能になったことは、抜け毛や薄毛でお悩みの男性にとって朗報だと思います。

脱毛症にもいろいろありますが、すべての脱毛症に効くのでしょうか?

このお薬を飲むことができるのは、医師から男性型脱毛症と診断された方でして、正しい適応症は『男性型脱毛症の進行遅延』となっています。その他の脱毛症や、女性の方は残念ながら適応はございません。

男性型脱毛症の特徴は、思春期以降に生え際や頭頂部の髪が薄くなり始め、それが徐々に進行していくことで、一般的には遺伝も関係するといわれています。つまりこの疾患は「進行を抑える」ことがとても大事なことなんです。

では実際に効果のほどはどうなのでしょうか?

海外では5年間の服用後、90%の患者さんで抜け毛の進行を抑える効果または改善効果が認められています。

一方、国内でも1年間の服用後、半分以上の患者さんで改善効果が認められています。

患者さんの負担費用はどのようになるのでしょうか?

このお薬は、一般の薬局では買えません。医師の処方せんが必要です。また、保険は適用されていませんので、お薬代のほか診察や調剤にかかる費用は、すべて患者さんご自身の負担となります。

最後に日頃の簡単なチェック方法があれば教えてください。

見た目はもちろんですが、たとえば、シャンプーしたときの抜け毛や枕元に残った抜け毛が多くなったと感じたら要注意かもしれません。気になり始めたらできるだけ早めに医師にご相談いただきたいですね。

飲む脱毛症治療薬(プロペシア)は当院でも取り扱いを開始いたしました。ご希望の方、またご相談されたい方は、ご遠慮なく受診してください。メールでの問いあわせも受け付けています。