医療情報
2009年04月号掲載記事
痛みと漢方
痛みはからだの異常を知らせる信号といわれますが、原因となる病気が見つからない肩こりや頭痛、腰痛、関節痛などに悩む人も大勢います。
関節運動を支える筋力の低下、過労やストレスなどが、慢性的な痛みという形で現れている場合も少なくありません。
西洋医学では、痛みの原因となる病気を調べ、それを治療します。また痛みそのものに対しては、マッサージや運動療法、温熱療法の他、鎮痛剤、末梢循環改善剤などを使います。ストレスが強いときは精神安定薬、腰痛が激しく、生活に支障を来たすような場合は神経ブロックなども行います。
痛みの治療において、原因となる病気を治療することが最優先ですが、原因のはっきりしない、慢性の体の痛みは漢方が得意とする分野です。
当院では、痛みの強さや起こり方、体格や年齢、全身の状態、合併症などを考慮しながら、西洋医学と漢方医学の両方から、最適の治療法を選択しています。