Introduction
NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構のご紹介とご支援のお願い
NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構は、日本の胃がん対策を、一律のバリウム検診から、胃がん危険度に応じた内視鏡検査とピロリ菌除菌療法を軸とした対策に変革するために、ペプシノゲン法の考案者である三木一正(東邦大学名誉教授)を理事長として、2008年8月に設立された特定非営利活動法人です。
現在、日本の胃がん対策は、バリウムを飲んでレントゲンでX線撮影する検診が中心ですが、病院や診療所ではバリウムX線撮影はほとんど行われなくなっており、胃の検査は内視鏡検査が主流になっています。
内視鏡検査のメリットは、バリウム検査よりも早期がんの発見率が高いこと、検査と同時に病変部の組織採取を行いがんの確定診断ができること、そして放射線被ばくがないことです。また内視鏡機器の進歩により、内視鏡の細径化が進み、楽に安全に検査が行うことができるようになったこと、早期の段階で発見できた胃がんは、開腹手術することなく内視鏡治療で根治することが可能になったことも、内視鏡の普及の大きな要因です。
ピロリ菌の発見により、ピロリ菌感染と胃がんの関連が明らかになり、ピロリ菌感染のない人からは胃がんがほとんど発生しないことがわかりました。逆にピロリ菌感染による胃粘膜の萎縮の進んだ人からは、高率に胃がんが発生することもわかり、胃粘膜萎縮の度合いは、血液中のペプシノゲンという酵素の値で診断できます。
簡便な採血検査で、ピロリ菌感染の有無と胃粘膜萎縮の度合いを調べることで、胃がんになりやすいか、なりにくいかを、ABCDの4段階で診断することができるのです。この手法は胃がんリスク検診(ABC検診)として実用化され、昨年度から目黒区の住民検診にも採用されています。
ピロリ菌感染のある人は、早い段階で除菌することで、胃がんになる危険度を下げることができることも、わかっています。
NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構は、機関紙「Gastro-Health-Now」の発行、講演会の実施、行政や検診団体、学会、マスコミ等への働きかけなどを通じて、胃がんリスク検診(ABC検診)を普及させることで、
- 胃がん検診を全員一律毎年のバリウム検診から、胃がんの危険度に応じた内視鏡検診に移行させ、高危険度の人からの早期がん発見率を上げ、危険度の低い人への無駄な検診をなくす。
- ピロリ菌感染者に適切な除菌療法を行い、胃がんの危険度を下げる。
- 早期段階で発見された胃がんに対する内視鏡治療を推進する。
これにより、日本において、胃がんでお腹を切る人を減らし、亡くなる人を無くし、将来胃がんになる人がいなくなることを目指しています。そして、この手法を世界に広めていきます。
NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構の活動を、ぜひともご支援ください。
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※ひもんや内科・消化器科診療所は、NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構の活動を支援しています。当院でも、ご入会、ご寄付を受け付けています。