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ご近所あら!さがし

ひもんやだより2006年9月号掲載

第5回 東京消防庁 目黒消防署

目黒通りのトヨタレクサスとビクトリア(ゴルフショップ)と道を挟んだ並びにある目黒消防署碑文谷出張所。

先日子供が救急車のお世話になり、その際事前の知識があれば少しは落ち着いた対応ができただろうにという思いから、読者の方にも参考になればとお話を伺いに行った。

まずは常識的なことだが「火事」または「救急車の要請」の場合には「119番」である。

通報要領の問い掛けは

  • 【(1)火事ですか?救急ですか?】
  • 【(2)そこは何区・何町・何丁目何番地何号ですか】
  • 【(3)建物名称・近くの目標】
  • 【(4)どうされました?】

その際の注意は、(1)地元の消防署の電話番号を知っていても、そこの電話番号ではなく「119番」にかけること。(地元署の車だけが行くわけではないので119にかけたほうが対応が早い) (2)住所は「○○区」から告げること。 到着したら、かかりつけの医者・病院がある場合はそれを告げること。(ただしそこに運ばれるかは分からない)

現在目黒区内には3台の救急車があり、昨年の1台当たりの出動回数はなんと1年間で平均3500件!1台が1日ほぼ10件近い要請を受けている計算になる。驚いた。

救急出動は救急車の要請を受けてから、到着するまで6分を要していることから

  • (1) 路上駐車などで進路を妨げない。
  • (2) 救急車の出動が多いことから緊急性がないときには民間救急を利用する。(東京民間救急コールセンター0570-039-099)
  • (3) 救急隊の到着までの間は応急手当も重要となることから応急手当を学ぶ。

などを心がけたい。大切な命を救うための「早い通報→応急手当→救急処置→医療処置」という「救命の連鎖」の重要性が訴えられている。

最近では卒業時に救命講習を受講させる高校も増えているという。目黒消防署では、毎月9日に目黒区防災センター(中央町1-9-7)において定期救命講習を開催している。救命講習には最近区内でも駅や官公庁や学校などに設置場所が急増しているAED(自動体外式除細動器)の使用や実技が含まれている。

ひもんや内科にもAEDが設置されているので、本番がないことを祈りつついざという時のために使用方法を覚えておきたい。

講習に関する詳しいお問い合わせは目黒消防署(TEL.03-3710-0119)、財団法人東京救命協会のホームページアドレスはhttp://www.teate.jp

ところで実はこの碑文谷出張所は目黒区内に唯一設置された「特別消火中隊」!これは選抜された隊員(現在9名)で構成された消火の精鋭部隊だそうである。最前列で消火活動を行い、その後も安全確保等を行う。一般の防火服は黄土色っぽい色なのだが、特別消火隊の防火服は黒地に黄色とすっきりしていてとてもカッコよい。さっそく若い隊員さんがモデルとなって着用してくれたが、これを着られることがいかにも誇らし気という感じである。(心なしか、救急から消防の話題に移った途端に皆さんさらにうれしそうで生き生きとした表情になりました!)

年末や行楽シーズンは救急が、冬場は消防が大活躍する季節。頼りになる消防署の皆さんではありますが、年間通してお世話にならないように気を付けたいものです。

東京消防庁 目黒消防署

★目黒通り沿いにある目黒消防署は改築のため、2006年2月に目黒本町2-25の仮庁舎に移転。新しい消防署は2008年に完成予定。

<連絡先>
目黒区碑文谷2-11-14
電話:03-3712-0119