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ご近所あら!さがし

ひもんやだより2006年12月号掲載

第7回 水緑木地(すいりょくきち)

(2011年5月閉店しました)

今回の気になるスポットは、目黒通りにあるジョナサンを、目黒通りを挟んだ斜向かいにある「水緑木地」。ここは「リユースショップ」という見慣れない看板にあるとおり、ただのリサイクルショップではなくリサイクル・リユース(再利用)をすすめるエコショップ。運営しているのは環境まちづくりNPO「エコメッセ」。

自然との共生を優先したまちづくりを実践し、環境に負担をかけない循環型社会を作り出すことを目指している。助成金はもらわず、自力で活動資金を得ている。店舗毎にテーマがあり、学芸大学店のテーマは「水と緑」、水と緑を守る・増やすことが活動目的だ。

お店の外に並べられた商品に人が何人か集まっているのに誘われて店内に。思った以上に衣類や家庭雑貨が豊富に並べられていて思わず目移りしてしまうほど!シャツにスカート、食器のセット、美しい石けん、和風小物、可愛い子供服・・・・。(記者自身、取材しつつ思わず購入)これら商品は寄付で成り立つ新品や中古品で、どれも市価に比べとても安い。

品物は随時受付け。家庭で不要になった衣類や雑貨など、新品でも中古品でもきれいにしてあればよい。お店の方の希望である「よい物を安く手に入れるだけではなく、楽しんで探してお客さん同士でも会話を楽しんでほしい」のとおり、取材中にも入れ替わり立ち替わり地域の人々が訪れては品物を探し、あるいは紙袋や品物を寄付し、お喋りをして帰っていった。

こうした販売だけでなく、店内奥のスペースは教室を開催したり絵の展示をしたり、またフリースペースとしても貸し出している。(10人程の利用が可能で、1時間500円)

月に一度はリメイクカフェとして、売れ残った布を使った作品作りを通してリサイクルを推進している。(毎月第三水曜日。参加費無料)※写真のエプロン、ティッシュケース

また、今年度から目黒区の助成金を得て、地球温暖化や、都市のヒートアイランド防止策として「みどりのカーテン」を増やそうという活動にも力を入れている。ご存じだろうか?つる性の植物を窓や建物の外側に這わせることにより真夏の暑い日差しを遮り、葉っぱの蒸散作用で涼しい空気を室内に取り入れることができる。冷房もあまり必要なくなるそうだ。来年からは区内の公共施設や学校などで取り組みが始まる。家庭でも、夏にベランダにゴーヤやきゅうり(つる性の一年草)などを育ててみると涼しくなり収穫もできて一石二鳥だという。

かつては碑文谷6丁目「鶴の湯」の斜向かいにあったが、今の場所に移転したのは今年3月。11月1日で3周年を迎える。

ちょっと掘り出し物を探しに、また模様替えや衣替えなどで不要になったものを寄付しに、覗いてみてはいかがだろう。

リユースショップ 水緑木地(すいりょくきち)

(2011年閉店しました)