ご近所あら!さがし
第3回 鳥新
ダイエー碑文谷店付近に流れる白い煙とタレの匂い。一体なぜここに焼鳥屋??と不思議に思う方も多いだろう。
「ダイエーの大地主さんが道楽で焼いているのでは?」という勝手な想像を胸にドキドキしながら取材を敢行。店主の新保幸雄さんはべらんめぇ口調ながらも雑談という感じで取材に応じてくださった。
「鳥新」がこの場所にお店を構えて33年。ダイエーより3年前からの営業になる。トーヨーボールの代わりに目の前にダイエーができることに決まった時「これでさらにお客が増える!」と新保さんは喜んだそうだ。
小さな屋台のようなお店の中には年期の入った巨大な冷蔵庫が2台。中身はもちろん鶏肉でこれでも足りないことがあるそうだ。
シャッターの閉まっている日もあるが「365日休みなし!」。携帯電話に100件以上メモリーされているお得意さんから、時には100本以上の注文が入るそうだ。
30歳で鳥新を構えた新保さんも今では孫を持つおじいちゃんという顔も持つ。嬉しそうに携帯電話を持ってきて写真を見せながら「これがうちの孫」と目尻を下げた。
取材中にも親子連れが焼鳥を買いに来た。「2本ください。あんまりいい匂いがするから」「匂いなんか買いにくるんじゃねぇよ!うまいと思ったら買いに来いっ!」と笑いながら喝。ぶっきらぼうな口調とは裏腹に「食べるのは子供?」、母親が頷くと「じゃぁあんまり熱くないのがいいな・・・」と呟いて程よくさめた串を手渡した。
煙がもくもくと立ちこめる中(サングラスは必需品。その昔はゴーグル着用で焼いていたそう)、一時も手を休めず串を返し接客をしながらの取材。結局「そんなことはどうでもいいじゃんかよ」という返事も多かったが、本当にどうでもいいことのように思える。
ファンの多さは、味はもちろん新保さんの歯切れの良い温かい人柄によるところも大きいだろう。
ビールが美味しくなるこの季節。鳥新で購入の際にはぜひこっそり「アレ、あります?」と聞いてみて欲しい。きっと新保さんの顔が嬉しそうにほころぶはず!
ダイエー第5駐車場一角にある焼鳥屋さん
鳥新
- メニュー
- わかどり
- ねぎま
- ツクネ
- レバー
- 「アレ」
- 各110円(税込)
- 営業時間
- 平日14:30〜20:00頃
- 土・日・祝日10:00〜20:00頃
- ※なくなり次第閉店