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Introduction

ひもんやだより2007年5月号掲載

向原喜楽会 スポーツ吹矢講習のご紹介

向原喜楽会は、目黒区にお住まいの60歳以上の方ならどなたでも入会でき(年会費1500円)、希望者が集まって、カラオケ、フラダンス、吹矢、輪投げ、俳句、ゲートボールなど楽しんでいらっしゃいます。

今回はその中で、スポーツ吹矢に挑戦させていただきました。

どんなことをするのだろうという不安と、「忍者みたい!」というわくわく感とで、会場の「月光原老人いこいの家」に出かけました。

集まっていらしたメンバーは、12名。指導は、日本スポーツ吹矢協会指導員の小池俊一さん、月光原住区の副会長をされている方です。「吹矢は単なる的当てではありません。心身の健康増進を目的としています。」と小池さん、とにかく一緒にやってみることになりました。

はじめに、準備体操として、筒に矢を入れずに、丁寧に基本動作の確認を行います。基本動作とは、まず、的に向かって45度の角度で立ち、足は肩幅程度に開きます。筒は腰の位置で、ゆったりと持ちます。次に、筒の平行を保ち、息をお腹の中に吸い込みながら(5つ数える)、ゆっくりと両手を高く上げます。続いて、ゆっくり息を吐きながら(10数える)、お腹の息を全て吐き出します。そして、鼻から息を吸いながら、筒をくわえてかまえ、的を正視します。そのまま、少し息を止め、エネルギーをためてから、一気に吐き出します。

いよいよ、筒に矢を入れて吹くことになりました。1人が5本ずつ、吹きます。的に向かって一礼をし、基本動作に従って吹くと、初心者でも、矢が的に刺さります。そのまま、腹式呼吸に神経を集中させ、5本の矢を、吹ききって、一礼して1ラウンドが終わります。これだけで、身体の中が温かくなり、確かに健康によさそうだと実感できます。息をお腹の底までに吸い込み、一気に吐ききって、矢が的に刺さったとき、からだに溜まった老廃物までが、一気に出ていってくれるように感じ、初めてながらも、充実感と爽快感をたっぷり味わいました。(すっかり、ハマってしまった私は、勧められるがまま、4ラウンドもさせてもらいました!)

喜楽会の吹矢講習は、昨年7月から始まりました。吹矢の用具は、住区センターに用意されてあります。講習のあとは、お茶とお菓子をいただきながら、なごやかにおしゃべり。私も輪の中にいれていただきました。

指導者の小池さんは、ご自身10年ほど前に消化器系の大病をされ、一時は寝たきりでしたが、吹矢に出会い、体力を回復されたそうです。(身体の)中へ締めるような吹矢の呼吸法が、身体の中心部の筋肉をきたえ、内臓器官の働きを活発にし、血行をよくする、ということです。腹筋や足腰が鍛えられ、姿勢が良くなる、肩こり・腰痛の解消、便秘や下痢症状の改善、ストレス解消など、いろいろな効果があるそうです。

また、吹矢は、高得点をねらおうとすると、いいところに当たらなくなったり、始めの4本が高得点だと、5本目をはずしてしまったり、精神の鍛錬にも役立つそうです。

初心者がすぐにこれほど充実感を得られるスポーツは、なかなかないと思います。興味を持たれた方は、ぜひご参加ください。

向原喜楽会入会ご希望の方は、ひもんや内科・消化器科診療所(TEL.03-5704-0810)まで。

なお、月光原住区センターでは、向原喜楽会以外でも吹矢の講習を行っていて、こちらはどなたでも参加できます。町内の掲示板に開催予定が載ります。

【スポーツ吹矢】
長さ20cmの矢を、長さ120cm、内径13mmの筒に入れて、5〜10m先の的を狙います。協会規定のルールに従って、1ラウンド(3分以内)に5本吹き、合計点を競います。日本スポーツ吹矢協会は、発足して今年で10年、協会会員は1万人を超え、競技人口は5万人になるそうです。
日本スポーツ吹矢協会 http://www.fukiya.net/