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Introduction

ひもんやだより2008年4月号掲載

鼻洗浄で花粉症、風邪予防 ハナクリーンEX・S

毎日風邪やインフルエンザの患者さんを診察していながら、熱を出して仕事を休んだことのない当院院長の元気の秘密は「うがい」「手洗い」に加えて、こまめに「鼻洗浄」をしていること。

風邪の細菌やインフルエンザのウイルスも、鼻やのどの粘膜に付着し、体内に入り込みます。

花粉症は鼻の粘膜に花粉が付着することで起こります。

のどをうがいするように、鼻の中に付着した花粉や菌を洗い流すことができれば、風邪、インフルエンザ、そして花粉症の予防になります。(Fig.1)

というわけで、花粉症の私も症状の軽減につながるのなら・・・と、「鼻洗浄」に挑戦することにしました。

院長愛用の「ハナクリーンS」の製造元である、「東京鼻科学研究所」の吉本達也取締役にお越しいただきました。

鼻は、「エアコン(温度調節)」「スチーム(加湿)」「フィールター(清浄)」という機能を持った大事な器官。

鼻を洗浄し、鼻粘膜に付着した異物を洗い流すことで、1)花粉・ウイルスの除去、2)詰まった鼻水の除去、3)鼻がすっきり気分爽快、という3つの効果があるということです。

最初は、少し抵抗があるかもしれないが、とにかく気持ちがいいから試してみて、と吉本さん。蛇口から出るお湯の温度を手で確かめながら、ハナクリーンEX本体に、目盛りどおり、300mlのお湯を入れます。本体には温度計も付いていて、簡単に適温(40℃〜42℃)が簡単に確認できます。

専用洗浄剤(成分:塩化ナトリウム・メントール・ペパーミント)を溶かし入れ、ノズルをセットすれば、あとはいよいよ鼻の洗浄です。(Fig.2)

洗浄液は、1)体温より少し高めの40℃〜42℃2)生理食塩水と同じ濃度の食塩水3)手動ポンプで好みに合わせて水圧が調節可能で、「鼻に水が入った」ときのいやな刺激はほとんどないそうです。

意を決して右の鼻腔にノズルを当てて、前屈みの姿勢で「エ〜」と声を出しながらゆっくりとポンプを押します。(前屈みの姿勢で声を出しながら洗浄を行うのは、気管に入ってむせてしまわないように、耳への圧力がかかりすぎないようにするためだそうです。)温かい洗浄液が鼻に入ってきますが、確かに痛みはありません。

圧力が弱いのか、鼻腔の奥に届かないうちに、戻ってきます。鼻から入った洗浄液は、圧力を強くすると、反対側の鼻孔や、鼻の奥を通って咽頭へ流れ口から出る、と聞き、強めにポンプを押してみます。シューシューとまっすぐ洗浄液が鼻の奥まで届き、反対側の鼻孔から流れ出てきます。なるほど、圧力をかけたほうが、鼻の奥がすっきりします。何より、鼻の奥がきれいになるのが実感でき、花粉やホコリを洗い流しているような気持ちになれます。圧力をいろいろ調節しながら、左右数回ずつ交代に洗浄していると、300mlという量は多くはありませんでした。

続いて携帯用のハナクリーンSを愛用している院長も、ポンプ式のハナクリーンEXに挑戦。「ハナクリーンSと違って、ノズルの切り替えで水流の調節ができ、ポンプの強弱で微妙な水圧調整もできる。またノズルを取り外して、洗浄消毒できる(Fig.3)ので、院内で患者さんにも試してもらえる」とご満悦の様子。

ハナクリーンは、医薬品を使わないので、妊娠中の方やお子様におすすめです。鼻をかめれば、どなたでも使用できます。ただ、子どもが使う場合は、必ず保護者の指導のもとで行い、中耳炎を起こしやすいお子様は、医師に相談の上で使うようにしてください。

ご希望の方は、当院でハナクリーンEXによる鼻洗浄を試してみることが出来ます。また、東京鼻科学研究所の商品を購入ご希望の方には、割引価格にてご提供いたします。

ご近所あら!さがし「第15回 東京鼻科学研究所」もあわせてご覧ください。