新型コロナウイルス検査(抗原検査、PCR検査、抗体検査)の意義と実施方法について
抗原検査 ウイルス由来のたんぱく質を検出する検査です
この検査で陽性ならば、感染ありの可能性が高いと判断できますが、感染していてもウイルス量が少ない場合は陰性になる場合があるので、陰性だから感染していない、とは判断しきれません。
検査は咽頭粘膜から検体を採取します。検体がうまく採取できない場合は、感染していても陰性となる可能性があります。
検査から15分で結果が出ます。
保険診療で受診できます。会社提出、海外渡航など自己都合で検査する場合は自費11,000円(税込)です。
PCR検査 ウイルスの遺伝子を検出する検査です
この検査で陰性であれば、陰性である可能性が高いと判断できます。感度が高いので、すでに活性のないウイルスを検出してしまう場合や、付着しているだけで感染が成立していない微量のウイルスも検出してしまうので、この検査で陽性でも、実際には感染していない場合もあります。
検査は咽頭粘膜、唾液から検体を採取します。検体がうまく採取できない場合には、感染していても陰性となる可能性があります。
結果が出るまでに検査から1~3日かかるので、症状があり感染が強く疑われる方はまず抗原検査をお受けになることをお勧めしています。
保険診療で受診できます。会社提出、海外渡航など自己都合で検査する場合は自費25,300円(税込)です。
抗体検査 ウイルス感染による免疫反応を見る検査です
感染初期に上昇するIgM抗体と、感染から遅れて上昇し、治癒しても一定期間持続するIgG抗体をセットで測定します。IgG抗体が陽性の場合、すでにウイルスに対する免疫があることが予想されます。
採血検査で検査後10分で結果が出ます。検診としてお受けになることをお勧めしています。
保険適用外で、費用は自費で6,600円(税込)です。
IgM(-)・IgG(-)
過去も現在も感染していない可能性が高い
IgM(+)・IgG(-)
最近感染し、感染が持続している可能性が高い
IgM(+)・IgG(+)
最近感染し、感染が持続している可能性が高いが、上記IgG(-)よりは時間経過している可能性が高い
IgM(-)・IgG(+)
過去に感染し、現在は治癒している可能性が高い。免疫があり今後は罹患しにくい可能性もある
の4パターンで診断しますが、病歴や症状の経過と合わせて判断します。
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