肺炎球菌ワクチンを接種しましょう 院内在庫を確保しています
肺炎は日本人の死因の第3位(9.4%)です。
1位は悪性新生物(がん)で、28.7%、2位は心疾患の15.2%です。(厚生労働省2017年報告)
そして市中肺炎の18.8%が肺炎球菌が原因菌です。(国内9研究 市中肺炎3,077例のメタアナリシス:MDS製薬HPより)
肺炎球菌は常在菌として鼻腔咽頭に付着している場合もあり、誤嚥などにより肺に入って感染します。
元気なときは感染しても自分の免疫力で発症を抑えているのですが、他疾患で免疫力が落ちて発症することが多いのが、肺炎球菌性肺炎の特徴です。 例えば、怪我で入院したのに肺炎で死亡した、ということは、高齢者では珍しくありません。
死亡率減少、医療費削減の目的で、厚生労働省は65歳以上の高齢者に5歳刻みで肺炎球菌ワクチンの接種勧奨を行っています。
コロナ感染で免疫力が落ちたところに、肺炎球菌の混合感染を起こすこともあります。(高齢者の死亡例には、混合感染も多く含まれているのではないかと私はおもっています) コロナウイルスが流行っているから、他の病気が停戦協定に応じてくれるわけではありません。
むしろ虎視眈々と弱みに付け込んでくる、とおもったほうがいい。
肺炎球菌ワクチンの効果は接種後5年間有効といわれています。
まだ接種されてことがない方、前回接種から5年が経過している65歳以上の方は、ぜひ接種をおねがいいたします。 (65歳未満でも、基礎疾患のある方にはお勧めしています)
というわけで、当院では肺炎球菌ワクチンの在庫を増やして、来院時にすぐ接種できるように準備しています。
お電話にて在庫を確認の上、ご来院ください。
定期接種対象年齢の方は、目黒区からの補助が受けられる問診票がご自宅に届いているとおもいますので、ご持参ください。
費用は7,700円※(税込)、区の問診票持参の方は4,000円※(税込)です。