2015年03月号掲載
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花粉症のアレルゲン免疫療法 舌下減感作療法
アレルゲン免疫療法ってなに?
花粉症の季節になり、新しく承認された舌下液によるアレルゲン免疫療法への注目が高まっています。
アレルゲン免疫療法は、減感作療法とも呼ばれ、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。
アレルギー症状を治す可能性のある治療法と考えられています。
アレルギー症状のある疾患のうち、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などに対してこの治療法が行われています。
アレルゲン免疫療法の特徴
アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状を抑える可能性のある治療法です
症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、おくすりの使用量を減らすことも期待できます。
治療前に、症状がアレルゲンによるものかの確定診断が必要です
問診やアレルギー検査などを行うことにより、症状を引き起こすアレルゲンを確かめます。
治療は長期間(3~5年)かかります
すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません
治療薬は?
減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬「シダトレン®スギ花粉舌下液」(以下、「シダトレン®」)は国内で初めて承認された、舌下に投与する減感作療法薬であり、従来から施行されてきた皮下注射による減感作療法と比べ、注射による痛みもなく自宅で治療ができるのが特徴です。
アレルゲン免疫療法に対する当院の対応
治療期間が長く、効果も完全ではない(全く薬を飲まなくてよくなるわけではない)ので積極的にはおすすめしていません。
現在の花粉症治療で満足されていない方や、どうしても試してみたい患者さんには、専門医を紹介しております。
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