ひもんや俳壇
2025年11月号
一般投句
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秋灯下やっと覚えし電子辞書畑山 則子
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白秋の歌の怖しや曼殊沙華戸上 和
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秋晴に頭すれすれ烏飛ぶ村上 允子
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菊咲いて七十回の誕生日長島 ちよ
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客送り出してしばらく月の門菊池 道江
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孫達はとっくに過ぎて七五三木村 遊風
向原喜楽会
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開店の七夕飾りに迎へられ藤原和歌子
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おとなしく診察を待つ日焼の子笹島美和子
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梅雨明けて不動の滝の音高く吉田 新子
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夕立の気配に鉢を置きかへて藤田 静枝
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所在なく閉じ込められし夕立かな斎藤 朋子
竹の子会
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朝顔を数へて母と子の笑顔苅野 玲子
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天窓の煌めく星座長き夜渡辺 幸江
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朝顔や毎朝もらふビタミン剤千葉ゆり子
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声明の如くに聞こえ蝉しぐれ安達久美子
ミモザ会
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稽古場にひとり習ひの夜寒かな石橋万喜子
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しみじみと独りは淋し木の葉髪小島 愛子
三國紀子
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数多生り数多落ちたる花梨の実三國 紀子