ひもんや俳壇
2025年7月号
一般投句
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夏に入る何をするにも腕まくり畑山 則子
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梅雨晴間机の上の散歩地図戸上 和
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紫陽花に入り日したたる乳母車佐藤加代子
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梅雨明けや牛の駆け出す放牧地長島 ちよ
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みちのくの短き夏の今さかり杉田 美子
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海の日や海なき町の子等ゲーム木村 遊風
向原喜楽会
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紅色に思はず拾ふ椿かな藤原和歌子
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校門をまた振り返り卒業子笹島美和子
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吊り雛ロビーにゆらりゆらりかな吉田 新子
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向う岸桜日毎に色を増し藤田 静枝
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対岸の町の灯潤む夕霞斎藤 朋子
竹の子会
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蝌蚪を飼ふ観察日記言訳に苅野 玲子
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子規虚子のゆかりの湯町花明かり渡辺 幸江
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あの頃に戻りたしやと春憂ひ千葉ゆり子
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展望台色にじむ街花に雨安達久美子
ミモザ会
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噴水のしぶき回廊濡らしゆく石橋万喜子
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暑さなど物ともせずに運動部小島 愛子
三國紀子
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祈りめく蓮のふくらみ寺の池三國 紀子