ひもんや俳壇
2025年5月号
一般投句
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引く波の残せし平ら春渚畑山 則子
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春動くオーボエに似し鳥の声戸上 和
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聖堂の日時計春の昼を指し佐藤加代子
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新緑のひかりあまねき神の域長島 ちよ
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みちのくの暦の上の立夏かな加藤 京子
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山吹の咲きなだれたる汀かな菊池 文子
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緑さす芝生を吾子が一歩二歩木村 遊風
向原喜楽会
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初場所や芸者姿もちらほらと藤原和歌子
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初詣琴の形の橋渡り笹島美和子
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朝ぼらけ墨絵ぼかしの初景色吉田 新子
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老いたれば遥拝となる初詣藤田 静枝
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七草を刻む俎板古びけり斎藤 朋子
竹の子会
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節分の鬼に残業のパパを待ち苅野 玲子
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節分の福豆雀と分ち合ふ渡辺 幸江
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友を訪ふまづクロッカスに迎へられ千葉ゆり子
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前庭の樹形整ひ冴返る安達久美子
ミモザ会
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しんがりの玉の雫の新茶汲む石橋万喜子
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青空も民家も映る植田かな小島 愛子
三國紀子
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打ち水の飛び石伝ひお茶室へ三國 紀子