ひもんや俳壇
2025年4月号
一般投句
-
桜をばこれほど待ちてをりしとは畑山 則子
-
母恋ふる母のふるさとつつじ咲く佐藤加代子
-
枝折戸を押して出づれば花菜畑長島 ちよ
-
春眠の母の抱く子もねむりをり榎本 夏木
-
公園のどこ歩いても花吹雪谷 けい子
-
花筏乗りて行きたし母ぽつり木村 遊風
向原喜楽会
-
あと何冊増えるのかしら日記買ふ藤原和歌子
-
エレベーター開く階ごとに聖誕樹笹島美和子
-
植木屋の鋏せわしき師走かな吉田 新子
-
病窓に灯る電飾クリスマス藤田 静枝
-
一筋の飛行機雲や初景色斎藤 朋子
竹の子会
-
お年玉うきうきと行く叔父の家苅野 玲子
-
初景色日の丸なびく日本橋渡辺 幸江
-
お年玉袋の絵にも成長が千葉ゆり子
-
初景色銀翼高く空を行く安達久美子
-
初凪や岩に海辺の子等遊ぶ苅野 節子
ミモザ会
-
春暁の欄間に透きて花鳥かな石橋万喜子
-
筍や早や身の丈を越ゆる程小島 愛子
三國紀子
-
車椅子同志手を振る花見かな三國 紀子