ひもんや俳壇
2025年3月号
一般投句
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音階のごと列をなし軒氷柱畑山 則子
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キューと鳴く夜半の浅蜊外は闇戸上 和
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春暁や動きはじめし山の色佐藤加代子
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釣り人にひかり惜しまぬ雪解川長島 ちよ
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落椿美しければ踏まず行く高野 清
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みちのくの友の便りは雪のこと鵜川ヤス子
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古雛を出して曽孫に飾りけり木村 遊風
向原喜楽会
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短日や買物帰りのバス明かり藤原和歌子
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小春日や話のつきぬ垣根ごし笹島美和子
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夫の忌を修してよりの冬紅葉吉田 新子
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古手帳ひらけばひらり枯紅葉藤田 静枝
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福寿草咲くを待ちをり昨日今日斎藤 朋子
竹の子会
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地下街を出て小春日の銀座かな苅野 玲子
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裾長くひく栗駒の冬紅葉渡辺 幸江
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終活に追はるる日々や冬に入る千葉ゆり子
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大通り点灯式や冬に入る安達久美子
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雨のなき舗道を駆けて冬紅葉苅野 節子
ミモザ会
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ふくよかな鶯餅の窪みかな石橋万喜子
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駅までの小径つつじの真盛り小島 愛子
三國紀子
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春風に囁かれつつ散歩道三國 紀子