ひもんや俳壇
2024年11月号
一般投句
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石けりもチャンバラもなく秋の暮畑山 則子
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サンダルが靴に変りて鰯雲戸上 和
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逝く秋のひかり求めて夕鴉佐藤加代子
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突堤に投げ釣りの小等いわし雲長島 ちよ
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山茶花にみちのくの空荒れやすく神 照子
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秋の空日暮れ刻々色変る村上 允子
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号令を掛け合ふごとく鳥渡る木村 遊風
向原喜楽会
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台風の予報はあれどバスを待つ藤原和歌子
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墓洗ひ我家の水を供へけり笹島美和子
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秋めくや鳥の声聞く朝の森吉田 新子
竹の子会
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包丁の入らぬ南瓜如何せん苅野 玲子
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立秋の風巴里に湧く応援歌渡辺 幸江
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秋立ちて庭の敷石竹箒千葉ゆり子
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うすごろも後ろ姿に伽羅香る安達久美子
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朝に落ちし木の実を拾ふ野分あと苅野 節子
ミモザ会
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母子像の日を分けあひて今朝の冬石橋万喜子
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小春日やスワンボートの二人連小島 愛子
三國紀子
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小春日のベンチ程よく温もりて三國 紀子