ひもんや俳壇
2024年8月号
一般投句
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梅雨晴間部屋干しシャツを外へ出し畑山 則子
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長刀鉾稚児の口紅きはだちて戸上 和
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水底の石の眼ひかる水芭蕉佐藤加代子
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山頂を極めし如く日焼けせり長島 ちよ
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十薬の真白き花に今日も雨安達 一子
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金魚売り声高々と屋敷町木村 遊風
向原喜楽会
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引く波に光る物あり桜貝津川 志津
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葉桜の木陰に憩ふ鳩も来て藤原和歌子
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野遊びや一両電車に手を振って笹島美和子
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駆ける子を追ひかけし日も子供の日吉田 新子
竹の子会
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母を呼ぶ子の手に光る桜貝苅野 玲子
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泰山木夕日閑かに照り返す渡辺 幸江
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思ひ出は玄関脇の泰山木千葉ゆり子
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草笛の伴奏となる葉のさやぎ安達久美子
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籐椅子に沈みて飽きず富士の景苅野 節子
ミモザ会
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写生画に父の加筆や夏休み石橋万喜子
三國紀子
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曼殊沙華キャンパスに咲く群れて咲く三國 紀子