ひもんや俳壇
2024年7月号
一般投句
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雨の来る気配に低くつばくらめ畑山 則子
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鴨川に灯る雪洞床涼み戸上 和
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はまなすの実る夕べの海ひろし佐藤加代子
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山開き富士一握の雪もなし長島 ちよ
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我が前の何たる山か明け易し村田 時江
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皮膚までも削ぎたきほどの暑さかな木村 遊風
向原喜楽会
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誰も居ぬ朝の公園水温む鈴木恵美子
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この桜あと幾度と散歩道津川 志津
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満天の桜さくらや千鳥ヶ淵藤原和歌子
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喝采を浴びるがごとく花吹雪笹島美和子
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山笑ふ夕日燦々木々照らす吉田 新子
竹の子会
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うららかや珈琲を手にそぞろ歩す苅野 玲子
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しまなみのサイクルロード風光る渡辺 幸江
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囀もまだ可愛らし朝の窓千葉ゆり子
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挨拶のひときは響く一年生安達久美子
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野遊びの帽子が風にあふられて苅野 節子
ミモザ会
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ひらきそめ襞美しき杜若石橋万喜子
三國紀子
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滝しぶき雨と一つに轟かせ三國 紀子