ひもんや俳壇令和五年度
2024年1月号
令和五年度
ひもんや俳壇賞
三國 紀子
選
※「ミモザ会」は特別作品として選外とさせていただきました
大賞
-
余生まだなすこと多し夕端居村田 時江
次席
-
抱っこしたあの子が今日は成人式鈴木恵美子子供の成長は早いですね。
成長した姿を見ての笑顔が浮かびます。 -
バレンタイン今年のチョコは仏壇へ藤原和歌子毎年笑顔で手渡したバレンタインのチョコ。今年は・・・。
お気持ちが伝わってきます。
ひもんや診療所・院長賞
-
晩酌を許されし日の初鰹吉田 新子快復して晩酌が許された日。食卓には初鰹が。
嬉しさが重なりました。
秀作
-
海風に穂を遊ばせて青芒畑山 則子
-
椿咲く子規堂深く夕陽射す佐藤加代子
-
雪の中読経鐘の音永平寺木村 遊風
-
曇天の重み含みて花万朶苅野 玲子
-
ものの芽のほぐるるかすかな音かとも苅野 節子
佳作
-
片言の英語日本語冬ぬくし持原 篤子
-
枯葉舞ひ肩にひらひら散歩道村上 允子
-
小さき爪赤く染めし日鳳仙花戸上 和
-
山茶花や江の電軒をかすめたり長島 ちよ
-
朝まだき厨の母の息白し辰馬 京子
-
屋形船水面に映る花火かな榊原 敏子
-
美しき紅梅なれば来て憩ふ三上 初子
-
つるばらの低きトンネルかがみゆく盛 咲子
-
旅先の話聞きつゝ胡瓜もむ菊池 道江
-
散歩道若葉透かして空の青山崎 浦子
-
昨日今日窓を開ければ秋の声津川 志津
-
秋の田のパッチワークのごときかな千葉ゆり子
-
娘は母に歩幅を合はせ花遍路渡辺 幸江
-
入園の子ら一人泣き二人泣き安達久美子
ほっと一息ついた夕端居がきいていますね。