ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
〒152-003 目黒区碑文谷2丁目6-24
TEL.03‐5704‐0810

ひもんや俳壇令和四年度

2023年1月号

令和四年度

ひもんや俳壇賞

黒澤三主寿 選
※「ミモザ会」は特別作品として選外とさせていただきました

大賞

  • 花吹雪ひとひら肩につれ戻る
    鈴木恵美子
    桜吹雪の道を通って帰宅。肩に花びらがひとひら。
    「つれ戻る」がなんとも微笑ましい。

次席

  • 緑蔭に入りてコーラス始まりぬ
    長島 ちよ
    公園でコーラスの練習が始まりました。
    青葉のしげる木蔭にすばらしいハーモニーが響きます。
  • 応援に揺らす名入りの大団扇
    苅野 玲子
    野球でしょうか。それともサッカー?。
    チームや選手の名が書かれた大団扇。応援団の熱気が伝わります。

ひもんや診療所・院長賞

  • 少年に席ゆづられて冬ぬくし
    渡辺 幸江
    車中でさっと立ち上がり席を譲った少年の姿が目に浮かびます。
    寒い日の外出も心ぽかぽか。

秀作

  • 陽だまりに肩寄せ合ひて福寿草
    畑山 則子
  • トロ箱に「つ」の字の鱧や市の朝
    戸上 和
  • 朝市の客も売り子も息白し
    木村 遊風
  • すれ違ふ人の胸にも赤い羽根
    山崎 浦子
  • 英国のプラチナジュビリー風薫る
    安達久美子

佳作

  • 梅の香やカメラ向けられはしゃぐ子ら
    滝口 智子
  • 心地よき頬にひんやり秋の風
    村上 允子
  • 外出にマスクどこかな又さがす
    印南 治恵
  • 翡翠の青き飛沫と光かな
    持原 篤子
  • 束の間の夕陽は軒に寒の入り
    佐藤加代子
  • 河骨の咲くを促す鯉の口
    辰馬 京子
  • 夜があけて小鳥の声のご挨拶
    津川 志津
  • いわし雲両手いっぱい深呼吸
    藤原和歌子
  • 初氷真っ先に割る子等の声
    仲島 信
  • 庭園に日傘さしかけ車椅子
    吉田 新子
  • 山荘のリモートワーク灯の涼し
    千葉ゆり子
  • 白壁に影を揺らして吊し柿
    苅野 節子
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