ひもんや俳壇
2022年12月号
一般投句
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流木にとまる海鳥秋高し畑山 則子
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遠き日の祖母の面差し菊枕戸上 和
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山茶花や江ノ電軒をかすめたり長島 ちよ
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筥迫の鈴の気になる七五三辰馬 京子
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きりたんぽ湯気の向かうに父の笑み木村 遊風
向原喜楽会
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菊香る国葬の列どこまでも鈴木恵美子
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すれちがふ人の胸にも赤い羽根山崎 浦子
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夜が明けて小鳥の声のご挨拶津川 志津
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いわし雲両手いっぱい深呼吸藤原和歌子
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無人駅また無人駅大花野笹島美和子
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思ひ出の旅よ弥彦の菊人形吉田 新子
竹の子会
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束の間の逢瀬のごとく夕月夜苅野 玲子
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万葉の言葉綾なすこぼれ萩渡辺 幸江
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読みかけの本は一先づ落花生千葉ゆり子
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閉館のチャイムの響き夕月夜安達久美子
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夕月夜家路を急ぐ道照らし苅野 節子
ミモザ会
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着ぶくれの肩ふれ合うて仲見世に三国 紀子
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花の名を子らに問はれて花野道石橋万喜子
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袴着のチャンバラごっこ叱らるゝ黒澤三主寿