ひもんや俳壇
2022年11月号
一般投句
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秋の蝶迷路のごとき木の根方畑山 則子
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心地よき頬にひんやり秋の風村上 允子
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秋薔薇を一本買ひて星の夜戸上 和
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葛の花もつれしまゝに活けにけり長島 ちよ
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塀越にほめあふ庭の金木犀辰馬 京子
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大空に海の賑はひ鱗雲木村 遊風
向原喜楽会
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長き夜借りたる本を読み終へて鈴木恵美子
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娘らに母のもてなし敬老日山崎 浦子
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万歩計付けて散歩に今朝の秋津川 志津
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爽やかや会釈交はして見ず知らず笹島美和子
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爽やかや先のことなど案ずまじ吉田 新子
竹の子会
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子等はしゃぐ三年ぶりの夏祭り苅野 玲子
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祭髪紅のきりりとおちょぼ口渡辺 幸江
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秋めくや再出発の気合入れ千葉ゆり子
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走馬灯客の絶えたる大広間安達久美子
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朝顔の明日咲く蕾数へけり苅野 節子
ミモザ会
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湖に枝差しのべて初紅葉佐々木巴里
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茶の花に虻の羽音の離れざる三国 紀子
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木の実打つ陶のテーブル陶の椅子石橋万喜子
黒澤三主寿
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俄かなる冷えにはかなる冬支度黒澤三主寿