ひもんや俳壇
2022年5月号
一般投句
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爪立ちて耳打ちする児長閑しや畑山 則子
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大空を我も飛びたし百千鳥滝口 智子
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花びらをひとひら残し罌粟坊主戸上 和
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夜の新樹月と親しむ沼明り佐藤加代子
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散骨を終へて卯波に一礼す辰馬 京子
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五月場所四股名で漢字孫覚え木村 遊風
向原喜楽会
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五センチは大雪と言ふ東京っ子鈴木恵美子
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厨の灯消ゆることなく去年今年笹島美和子
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今年また銀座屋上燕来る仲島 信
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日脚伸ぶ伽藍に百の佛たち吉田 新子
竹の子会
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箸紙に描かれし干支の幾めぐり苅野 玲子
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宇宙まで伸びる人影初明り渡辺 幸江
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失敗も愛嬌なりし猿廻し千葉ゆり子
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実千両こぼさぬやうにそぞろ歩す安達久美子
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箸紙に思ひつくまゝ一句添へ苅野 節子
ミモザ会
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衿元をゆったりとして薄暑かな佐々木巴里
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薔薇に舞ふ蝶止まりたし迷ひたし三国 紀子
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雨上る八十八夜の樹のかをり石橋万喜子
笹島雅彦
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散り初めし名残の花に杯重ね笹島 雅彦
黒澤三主寿
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早梅を目当ての散歩コースなる黒澤三主寿