ひもんや俳壇
2021年8月号
一般投句
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青芒仙石原に風走る出口 盈子
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梅雨入りや二つの傘は手をつなぎ富所 敬子
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弾丸はバケツ一杯水鉄砲畑山 則子
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少年の赤いピアスや梅雨晴間戸上 和
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浅草や地獄さながらどぜう鍋辰馬 京子
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光風運も味方に梅を干す木村 遊風
向原喜楽会
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装ひもそれぞれなりし夏に入る鈴木恵美子
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鮮やかな香り良しとし新茶かな小針カツ子
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羊羹の端っこが好き新茶注ぐ笹島美和子
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籐椅子に父の煙草の焦し跡仲島 信
竹の子会
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高原のレタスをつつむ朝霞苅野 玲子
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極上の藁ひと抱へ初鰹渡辺 幸江
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温暖化ひと足早き更衣千葉ゆり子
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尼寺の長き石段新樹光安達久美子
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ふるさとは叩きで食べる初鰹苅野 節子
ミモザ会
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花つけぬ木にもいつもの揚羽蝶佐々木巴里
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天上の贈りものめく蓮かな三国 紀子
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焼けのこりたるピアノ弾き終戦日石橋万喜子
黒澤三主寿
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柚の花を一つ見つけてよりの数黒澤三主寿