ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
〒152-003 目黒区碑文谷2丁目6-24
TEL.03‐5704‐0810

ひもんや俳壇

2020年9月号

一般投句

  • 這ふやうに地面飛びをり紋白蝶
    富所 敬子
  • つなぐ手をはなし夜店へかけてゆき
    畑山 則子
  • ジェット機のまたたき夏の星となり
    戸上 和
  • 雨上がり空にくっきり虹の橋
    村上 允子
  • 風通す服地を選ぶ梅雨の明け
    辰馬 京子
  • 帰省すら意の儘ならぬ世となりて
    木村 遊風

向原喜楽会・原町さくら会

  • 夕焼や稜線はるか連なれる
    安藤 虎雄
  • 噴水や鳥影ゆれる池の面
    鈴木恵美子
  • 呼び声は昔のまゝに蛍狩
    笹島美和子
  • うす暗き庭ほの白き茗荷の子
    仲島 信
  • 芒穂を垂れ長雨の止むを待つ
    譲原 節子
  • 秋の凪幾年ぶりの千葉の海
    中村 常子
  • 公園の紫式部ひそやかに
    小林 智子

竹の子会

  • そちこちに窓閉める音梅雨に入る
    苅野 玲子
  • みちのくにひろごる青田小糠雨
    渡辺 幸江
  • 引出しに残り香のあり香水瓶
    千葉ゆり子
  • アルプスを望む窓辺にゼラニューム
    安達久美子
  • 香水の強き香りにふり返る
    苅野 節子

ミモザ会

  • 藍皿に厚めに切ってべったら漬
    佐々木巴里
  • 秋の蝉心置きなく鳴くところ
    三国 紀子
  • 水引のうまく結べて菊日和
    石橋万喜子

黒澤三主寿

  • しばらくは並木のアーチ蝉時雨
    黒澤三主寿
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