ひもんや俳壇
2020年8月号
一般投句
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ガーデニングのはじまりはゼラニューム富所 敬子
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雨粒をつけて蜘蛛の囲吹かれをり畑山 則子
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白絣兄の遺品のハーモニカ辰馬 京子
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人声をどこかに夏の山下る佐藤加代子
向原喜楽会・原町さくら会
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浴衣裁つ娘気遣ふ母の顔安藤 虎雄
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紫陽花のひと色変へて雨上がる鈴木恵美子
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晩学の辞書かたはらに若葉風笹島美和子
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蜃気楼タンカー横切る日本海仲島 信
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文月や筆まめの夫偲びけり譲原 節子
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秋の声早聴く頃となりにけり中村 常子
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気に入りの浴衣も仕舞ひ又来年小林 智子
竹の子会
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色見本のごとくに若葉山染めて苅野 玲子
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一本のカーネーション手に男の子渡辺 幸江
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静もれる自粛の中の端午の日千葉ゆり子
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女性誌にサラダ特集夏に入る安達久美子
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道端につゝましく揺れ姫女菀苅野 節子
ミモザ会
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足元に犬もおすわり夕端居佐々木巴里
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街騒をまぬがれがたき端居かな三国 紀子
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朝顔の風をはらめる紺の色石橋万喜子
黒澤三主寿
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籠居に飽きて新茶の封を切る黒澤三主寿