ひもんや俳壇
2020年6月号
一般投句
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花水木背丈も伸びて空青し富所 敬子
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春夕焼部活帰りの子らの声畑山 則子
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見つむれば三色すみれ顔強し戸上 和
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夜の新樹月と親しむ沼明り佐藤加代子
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新緑をつなぐ吊橋上高地辰馬 京子
向原喜楽会・原町さくら会
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あちこちを枝移りして囀れり安藤 虎雄
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口中にこぼるゝ香り桜餅鈴木恵美子
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箒目の流れに乗れる落椿笹島美和子
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人気なき八重の残花に驟雨かな仲島 信
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庭の枝剪る足許にひき蛙譲原 節子
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梅雨入りして雲の切れ目の日差しかな中村 常子
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雨の日は味を濃くして夏料理小林 智子
竹の子会
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春塵の中より出づる大歓声苅野 玲子
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連奏の睦ましきかな雛の家渡辺 幸江
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夕東風や改札を出て襟合はす千葉ゆり子
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草野球敵も味方も春埃安達久美子
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紙雛の飾られてありデイサービス苅野 節子
ミモザ会
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緑蔭に集ひ古城の由来聞く佐々木巴里
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蓮蕾女人合掌するごとく三国 紀子
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雨脚の音そろひだす蓮浮葉石橋万喜子
黒澤三主寿
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新校舎一番乗りの入学式黒澤三主寿