ひもんや俳壇
2019年7月号
一般投句
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病む夫に添ひて早くも梅雨に入る富所 敬子
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ローカル線右に左に青田風畑山 則子
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青鷺や執事のごときたたずまひ戸上 和
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旅疲れ眩しむ雨後の新樹光佐藤加代子
向原喜楽会・みすず会・原町さくら会
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大空を大海のごと鯉幟安藤 虎雄
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夏鶯思はず拍手野天風呂鈴木恵美子
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民宿の目印となる鯉幟笹島美和子
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あじさゐの一鉢貰ふ母の日に吉田 新子
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母の日や母を囲みてホテルに居川部 義明
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背伸びして子ら熱中の袋掛仲島 信
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更衣山のやうなる濯ぎもの藤田 静枝
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正田邸跡は公園桐の花三浦 絢子
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連れ立ちて今年も庭に夏の蝶譲原 節子
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年号を四度迎えて五月晴れ中村 常子
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箱根路の花を隠して春の雪小林 智子
竹の子会
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麗かや犬もあくびの日曜日苅野 玲子
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「令和」なる元号を祝ぎ桜餅渡辺 幸江
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うららかや日だまり選びシート敷く千葉ゆり子
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開けずともかおる手土産桜餅安達久美子
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春うらら背に新しきランドセル苅野 節子
ミモザ会
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七夕や願ふは孫のよきご縁佐々木巴里
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蘂ありてこそなる未央柳かな三国 紀子
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あれこれと迷ひあれこれ選る扇子石橋万喜子
黒澤三主寿
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商ひは二の次三社祭かな黒澤三主寿