ひもんや俳壇
2019年6月号
一般投句
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石楠花も令和を祝ぐや一面に滝口 智子
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初蝶をみつけし子らの声はづみ畑山 則子
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今日の日や元号新た風薫る戸上 和
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夜桜やまばゆき光池の面に村上 允子
向原喜楽会・不動会・原町さくら会
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元号の神武になると四月馬鹿安藤 虎雄
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老いてなほ花の便りにときめきぬ鈴木恵美子
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花人となり橋に佇ち磴に佇ち笹島美和子
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大空を悠々令和の鯉幟吉田 新子
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待ちわびし森の桜もほころびぬ川部 義明
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朝光や春愁流す山の湯に仲島 信
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グランドに歓声あがる暖かし藤田 静枝
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庭若葉改元の日となりにけり三浦 絢子
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食卓の今日の主役は花菜漬譲原 節子
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満開の桜に雪の積もりし日中村 常子
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入学の子の手を母の手がつつみ小林 智子
竹の子会
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木漏れ日のたゆたふ部屋の浅き春苅野 玲子
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初雷に驚く小犬一回転渡辺 幸江
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ものの芽や万物どの子も可愛らし千葉ゆり子
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ものの芽に建設工事の鉄の爪安達久美子
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芍薬の芽のくれなゐの固きこと苅野 節子
ミモザ会
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すれ違ふ釣舟に手を振る立夏佐々木巴里
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蓮池やふっくらと白先駈けし三国 紀子
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ブローチの真珠の曇る瀧の前石橋万喜子
黒澤三主寿
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摘んできてすぐ草餅とせがまるゝ黒澤三主寿