ひもんや俳壇
2018年3月号
一般投句
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湯豆腐の二日続きとなりにけり富所 敬子
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境内に人のあふれてどんど焼滝口 智子
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恙無きこと褒められて女正月畑山 則子
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冬紅葉風の残せし文一葉戸上 和
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想ひ乗せ流るる雲や去年今年出口 盈子
向原喜楽会・不動会・原町さくら会
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喉越しの格別なりし新酒かな安藤 虎雄
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秋深しビル街わたる寺の鐘鈴木恵美子
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庭闇の深ければ虫競ひ鳴く小針カツ子
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村中が総出分校運動会笹島美和子
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順延のやうやく今日の運動会吉田 新子
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懸崖の菊一輪の咲き初めし川部 義明
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暮の秋リゾートマンション人気なき仲島 信
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菊の鉢神域に香を放ちけり藤田 静枝
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雪のせて連山遠くまた近く譲原 節子
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マスクして目と目で笑みを交はしけり市川須美子
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カラオケが盛り上げてをり年忘中村 常子
竹の子
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抜け道のなき過疎の村冬霞苅野 玲子
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冬館リース犬小屋にも飾り渡辺 幸江
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漆黒の森に包まれ冬館千葉ゆり子
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落第点すべて炬燵のせいにして安達久美子
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あつあつにとろける今朝のかぶら汁苅野 節子
ミモザ会
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南北に分かれ源平梅咲きぬ佐々木巴里
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お目当の行きつくところ古寺の梅三国 紀子
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桃の花玻璃ごしに見る新生児石橋万喜子
黒澤三主寿
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菊展の静かに混める御苑かな黒澤三主寿