ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
〒152-003 目黒区碑文谷2丁目6-24
TEL.03‐5704‐0810

ひもんや俳壇

2017年7月号

一般投句

  • 紅薔薇が額縁のごと掲示板
    富所 敬子
  • この寺にナンジャモンジャの木の茂り
    滝口 智子
  • 中空に坂あるごとく夏つばめ
    畑山 則子
  • 小雨降る通夜の別れの額の花
    戸上 和
  • 一日かけ父の遺愛の書を曝す
    須藤 祥二

向原喜楽会・不動会・原町さくら会

  • たんぽぽも外野を守り草野球
    安藤 虎雄
  • 蒲公英の踏まれて起きてもとのまゝ
    鈴木恵美子
  • 道端に一輪咲きしたんぽぽよ
    小針カツ子
  • 踏み込めぬフェンスの中のたんぽぽ黄
    笹島美和子
  • 春眠や読みさしの本投げ出して
    吉田 新子
  • ランナーの駈け抜く森の若葉もゆ
    川部 義明
  • この辺り古代は沼よ青き踏む
    仲島 信
  • 揃ふ根の雫の光る芹の山
    藤田 静枝
  • 花筏静かに流る宴あと
    譲原 節子
  • 囀りに音階ありや耳すます
    市川須美子
  • 木瓜の花今咲き満ちしうれしさよ
    中村 常子

竹の子会

  • ぬくもりの程度でいいの春暖炉
    苅野 玲子
  • 瀬戸内の波音遠し桜貝
    渡辺 幸江
  • 春暖炉今日で終ひと思ひつゝ
    千葉ゆり子
  • 蠢くは黒き命や蝌蚪の群れ
    安達久美子
  • 閉ざされし紅が透け桜貝
    苅野 節子

ミモザ会

  • 水色と白の日傘のすれ違ふ
    佐々木巴里
  • 活けてより静けさ更に著莪の花
    三国 紀子
  • 着こなしのそのひとらしき薄ごろも
    石橋万喜子

黒澤三主寿

  • たんぽぽや小さな靴の来ては去る
    黒澤三主寿
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