ひもんや俳壇
2015年5月号
一般投句
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大鉢のラッパ水仙ハーモニー富所 敬子
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先代のことが話題に彼岸寺畑山 則子
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べに色のつぼみ三角チューリップきりいのぞみ
向原喜楽会・不動会・さくら会
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病癒え花見の出来る喜びを安藤 虎雄
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啓蟄の地球もこもこ膨らめり柴崎 英子
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江戸風の三葉につゝむ桜餅武井 康子
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寒山寺よりままごと屋山笑ふ久保田光江
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春光に輝く快気祝膳鈴木恵美子
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ものの芽の鋭く土の柔らかく笹島美和子
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青空の中から来る余寒かな廣門登喜子
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梅を見てふと目に入りし投句箱吉田 新子
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演奏会帰りはみぞれ小走りに川部 義明
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春光に師の全快を祝ひけり仲島 信
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花の茶屋コーヒーの香に一休み譲原 節子
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囀りや調べは恋の歌と聞く市川須美子
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紫の水吐いている蜆かな石井 昭子
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亡き夫に見せたく孫の卒業す中村 常子
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田芹摘み若き日の師を想ひけり服部嘉奈子
竹の子会
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降るほどに雨粒程の花蕾苅野 玲子
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花種を蒔くや戦後も七十年渡辺 幸江
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春塵や雑巾片手の母のこと千葉ゆり子
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ここに我ありと古刹の牡丹の芽安達久美子
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千年の重みに垂れて糸桜苅野 節子
ミモザ会
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春眠やかたへに夫の居るやうな佐々木巴里
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麗かや木椅子にたまる日の温み三国 紀子
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花冷や産湯加減を小肘もて石橋万喜子
黒澤三主寿
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山笑ふまだ新米のバスガイド黒澤三主寿