ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
〒152-003 目黒区碑文谷2丁目6-24
TEL.03‐5704‐0810

ひもんや俳壇

2015年3月号

一般投句

  • 我家には欠かせぬおせちのっぺい汁
    富所 敬子
  • 君想ふ窓辺に淡きシクラメン
    畔柳 葉子
  • お年玉双子の孫を呼び違へ
    畑山 則子
  • 湾岸の海のトンネル恵方とし
    滝口 智子
  • もてなしの高知名物ゆずのお茶
    きりいのぞみ

向原喜楽会・不動会・さくら会

  • 老いてなほ今年こそはと初詣
    安藤 虎雄
  • 一声に応ふる十声寒鴉
    柴崎 英子
  • 竹林に雪まふ小道湯の煙
    武井 康子
  • 八幡宮寒に入りたる静けさよ
    久保田光江
  • 今年こそと掛声ばかり松も過ぎ
    鈴木恵美子
  • 御手洗の涌き水ゆたか初詣
    笹島美和子
  • 雪を掻く雪国人へ思ひ馳せ
    廣門登喜子
  • 長き夜を夫に教はるつめ将棋
    吉田 新子
  • 冬日射す部屋へ移りて絵筆とる
    川部 義明
  • 幾年も春待つ悲願拉致家族
    仲島 信
  • 葉の二枚耐へに耐へてる冬嵐
    譲原 節子
  • あでやかに芯の色濃き寒椿
    市川須美子
  • 老いの道語り合ふ場所春炬燵
    服部嘉奈子
  • 集ひたる子らと作りしきのこ汁
    石井 昭子
  • 豆まきに家族そろって声合はせ
    中村 常子

竹の子会

  • 絹糸のごとき雨刺す冬の朝
    苅野 玲子
  • 古セーターほどかれ糸の玉となる
    渡辺 幸江
  • テレビ観る膝に寄り来るかまど猫
    千葉ゆり子
  • 日溜りに雑巾縫ふも春支度
    安達久美子
  • 笹鳴きが本鳴きとなる時を待つ
    苅野 節子

ミモザ会

  • 思ひ出の人来るけはひ春の宵
    佐々木巴里
  • 紅梅は華やか満開ならずとも
    三国 紀子
  • 春障子座ればひとを待つ思ひ
    石橋万喜子

黒澤三主寿

  • とりとめし命大事に去年今年
    黒澤三主寿
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