ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
〒152-003 目黒区碑文谷2丁目6-24
TEL.03‐5704‐0810

ひもんや俳壇

2014年9月号

一般投句

  • 雷鳴や遠き昔の蚊帳の中
    富所 敬子
  • 痩身の裸昭和は遠くなり
    戸田 徳子
  • 彼の人に逢へる予感の秋祭
    畔柳 葉子
  • かんさつ日記くいしんぼうの夏蚕飼ふ
    きりいのぞみ
  • 呼び声はいらぬ音色の風鈴売り
    畑山 則子

向原喜楽会・不動会・原町さくら会

  • 縁側に種飛ばしっこさくらんぼ
    安藤 虎雄
  • 赤門の朱のきはだつ夏木立
    柴崎 英子
  • 涼風やゆれる吊橋景あらた
    武井 康子
  • さしかける宿の番傘牡丹に
    飯田久美子
  • 誰がための鬼灯さげて粋なひと
    久保田光江
  • 譲られし席のぬくもり梅雨の旅
    鈴木恵美子
  • 歴代の御霊鎮めて夏木立
    笹島美和子
  • 朧月語り尽くせぬまゝ別れ
    廣門登喜子
  • 十薬の白清々し通り雨
    吉田 新子
  • 梅雨晴れ間裾広げきし富士の山
    川部 義明
  • 湯宿より三分の沢螢飛ぶ
    仲島 信
  • ギアはロー車窓の螢楽しまん
    藤田 静枝
  • 手つかずの夫の書斎に蠅叩
    服部嘉奈子
  • 蠅帳も今は使はぬ世となりぬ
    石井 昭子
  • 栃の花朴の花よと会津越え
    市川須美子
  • 立山の影を落せる植田かな
    譲原 節子

竹の子会

  • 含羞草確かめずにはいられなく
    苅野 玲子
  • 道の辺にその名もゆかし含羞草
    渡辺 幸江
  • 放牧の親子馬守る夏木立
    千葉ゆり子
  • 城下町藍の日除は呉服店
    安達久美子
  • 日盛や白い帽子に白い服
    苅野 節子

ミモザ会

  • 芙蓉活け一日花をいとほしむ
    佐々木巴里
  • 蕾より威厳の出でし花蓮
    三国 紀子
  • コスモスの吹かれ上手や風の中
    石橋万喜子

黒澤三主寿

  • さくらんぼ初ものとして二つ三つ
    黒澤三主寿
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