ひもんや俳壇
2014年4月号
一般投句
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夢期待背負ひ感動ソチ五輪富所 敬子
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紫木蓮終の装束かくあらむ戸田 徳子
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春の雪消えてついばむ雀たち滝口 智子
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早春の朝日つめたい通学路桐井 希海
向原喜楽会・不動会
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初日の出世界遺産の富士拝む安藤 虎雄
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宇宙よりお年賀のやう初日の出小澤孝ん子
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日帰りの旅に一会や福寿草柴崎 英子
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穴釣りの灯数増えたる凍湖かな武井 康子
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四半世紀経て平成の年新た飯田久美子
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初鏡みなれし吾の背を伸ばす久保田光江
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東京の空青々と三ヶ日鈴木恵美子
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界隈の善男善女初詣笹島美和子
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七種粥さらりとろりと胃を癒し廣門登喜子
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初電話華やぐ部屋の声届く森崎 富貴
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松過ぎの今年こそはと思ひつつ吉田 新子
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森小道千両探す我が居り川部 義明
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釣舟も休む運河の小正月仲島 信
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ふくらんだ雀並べて朝日かげ藤田 静枝
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年の数食べし雑煮を懐かしむ山形 定房
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初茜一陣二陣鳥遥か黒澤三主寿
竹の子会
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初硯遅れし詫びをしたためて苅野 玲子
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新妻のうなじたをやか初鏡渡辺 幸江
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年賀状天眼鏡をたよりにし千葉ゆり子
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啄まれ残りわづかに実千両安達久美子
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この年の夢ふところに初硯苅野 節子
わかみどり会
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水温む鉢の底より根がのぞき畑山 則子
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ひと仕事終へくつろぎの蜜柑むく清水 悠子
ミモザ会
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はやばやと鶯餅や峠茶屋佐々木巴里
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梅ヶ香や花の有処は堀の内三国 紀子
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かがまりて児に打返す紙風船石橋万喜子