ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
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TEL.03‐5704‐0810
2014年10月号掲載
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インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンとは

インフルエンザにはたくさんの型があり、毎年流行する型が異なります。

そのため流行しそうな型をWHOが毎年予想して、ワクチンを作っています。この型は全世界、どのメーカーのワクチンも共通です。

残念ながら、予測が完全にあたることはありませんので、ワクチンには100%の予防効果はありませんが、接種しておけば罹ったときの重症化を防ぐことはできます。

なお、インフルエンザワクチンは、精製の過程で病原性を失っている不活化ワクチンなので、接種によってインフルエンザに感染することはありません。

接種の時期について

インフルエンザワクチンは、接種してから効果が十分に発揮されるまでに2週間ほどかかります。インフルエンザが流行し始める前に接種することが重要です。

できるだけ12月中旬までに接種するよう計画しましょう。効果は約5ヶ月持続します。

インフルエンザワクチンQ&A

接種回数はどうしたらいいの?

接種回数については定説がありません。すでにほとんどの大人はインフルエンザの基礎免疫があるので、そのシーズンに1回実施で、翌年の春ごろまで十分に効果が持続します。特に昨年予防接種を受けた方、インフルエンザに罹ってしまった方は、1回で十分だとおもいます。欧米では1回実施がほとんどです。

小児、学童に関しては、2回実施したほうが効果的(学校の欠席者が少ない、学級閉鎖が少なかった)という国内のデータもあります。したがいまして接種回数は、13歳以上(中学生以上)の大人は1回、小学生は1回または2回、小学生未満は2回実施を原則とし、1回目接種の際に個別にご相談の上決めたいとおもいます。2回目の接種は1回目から4週間後が理想です。

毎年予防接種してもインフルエンザにかかってしまう。予防接種は効かないのでは?

その年のインフルエンザにかかる率が20%、すなわち100人のうち20人だったとします。その100人に効果70%のワクチンを接種すれば、罹るはずの20人のうち7割、14人は罹らなくて済む、すなわち罹る人は6人になるのです。逆の見方をすれば、接種しても罹る人は100人中6人いるということです。1,000人接種すれば60人、10,000人接種すれば600人の「接種したのに罹る人」が出ます。接種率が上がれば上がるほど、接種したのに罹る人の数も増えてしまうのです。

ワクチンには100%の予防効果はありませんが、罹ったときの重症化を防ぐ効果があります。特に子供や高齢者は重症化しやすいので、接種をおすすめします。

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