ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
〒152-003 目黒区碑文谷2丁目6-24
TEL.03‐5704‐0810

ひもんや俳壇

2015年8月号

一般投句

  • 開け放す窓より雀梅雨の晴れ
    富所 敬子
  • 一夜にて竹林消えて梅雨に入る
    滝口 智子
  • ほうたるを蚊帳に放ちし祖母のこと
    畑山 則子

向原喜楽会・不動会・さくら会

  • 沿線の景の煙れる五月雨
    安藤 虎雄
  • さみだるゝ海は見えねど潮見坂
    柴崎 英子
  • 枇杷熟れて好みし母のことなども
    久保田光江
  • 子燕を守らうとあり商店街
    鈴木恵美子
  • 夏草やここらあたりに舟着場
    笹島美和子
  • 草茂る名草の札の隠るほど
    廣門登喜子
  • 源平にゆかりの寺よ沙羅の花
    吉田 新子
  • 額の花雨に手折りて供へけり
    川部 義明
  • パーラーのお子様ランチさくらんぼ
    仲島 信
  • つれづれに掃ける四葩のこぼすもの
    藤田 静枝
  • 稜線を色濃く染めて夕焼ける
    譲原 節子
  • 藤を見に異国の人も多き里
    市川須美子
  • 庭よりの授かりものの茗荷汁
    石井 昭子
  • ダービーのこの賑はひを亡き夫に
    中村 常子
  • 梅雨晴や飛行雲追ふ群れ鴉
    服部嘉奈子

竹の子会

  • 空き地には庭の名残か著莪の花
    苅野 玲子
  • 古火鉢に生まれ出でしよ目高の子
    渡辺 幸江
  • 水槽をくるくる目高の徒競走
    千葉ゆり子
  • 坪庭に著莪の花ある京町屋
    安達久美子
  • 父の日の無き頃の父想ひけり
    苅野 節子

ミモザ会

  • 白菖蒲たっぷりと活け青磁壺
    佐々木巴里
  • 花菖蒲終の手入れの靴の跡
    三国 紀子
  • 朝顔の風をはらめる紺の色
    石橋万喜子

黒澤三主寿

  • 五月雨や庭に伏すもの枝垂るもの
    黒澤三主寿
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