ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
〒152-003 目黒区碑文谷2丁目6-24
TEL.03‐5704‐0810

ひもんや俳壇

2014年12月号

一般投句

  • 木犀の垣よりこぼる夕餉の灯
    富所 敬子
  • 大原の瀬音昏れゆく紅葉狩
    戸田 徳子
  • 秋深し古きアルバムまた繰りて
    畔柳 葉子
  • 秋祭樽酒開くるしゃがれ声
    畑山 則子

向原喜楽会・不動会・原町さくら会

  • コスモスや一直線の村の道
    安藤 虎雄
  • 雑草の中にほつほつほたる草
    柴崎 英子
  • 芋の露ころころ未だ定まらず
    武井 康子
  • コスモスのゆるゝ明るさ無人駅
    久保田光江
  • この町に育ちて八十路秋祭
    鈴木恵美子
  • 文机の父の墨跡鉦叩
    笹島美和子
  • ささやかな夕餉の秋刀魚焦がしけり
    廣門登喜子
  • 秩父路の七草の寺巡礼す
    吉田 新子
  • 罹災地のさんま祭の賑やかに
    川部 義明
  • 燕帰り牛舎静かになりにけり
    仲島 信
  • 立秋の雲ゆっくりと北目指す
    藤田 静枝
  • 台風や父の足音待ちし日も
    中村 常子
  • 長雨や切られて売らる秋野菜
    服部嘉奈子
  • 虫の音を聞きつゝいつか寝入りけり
    石井 昭子
  • 台風を避けて航海恙なく
    市川須美子
  • 外灯のはや灯りたる秋夕べ
    譲原 節子

竹の子会

  • 大島へ思ひひとしお椿の実
    苅野 玲子
  • 岩田帯ふっくらと巻き豊の秋
    渡辺 幸江
  • 山間の田に鳴りひびく鳴子かな
    千葉ゆり子
  • 松手入紺の地下足袋高梯子
    安達久美子
  • 園児らの無心に拾ふ椿の実
    苅野 節子

ミモザ会

  • 短日や散歩の犬の急ぎ足
    佐々木巴里
  • 考えのあるかに休み鉦叩
    三国 紀子
  • 絵馬札に枝さしのべて冬紅葉
    石橋万喜子

黒澤三主寿

  • 石積んであれば積み足す露の寺
    黒澤三主寿
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