ひもんやだよりWEB版
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ひもんや内科消化器科診療所
〒152-003 目黒区碑文谷2丁目6-24
TEL.03‐5704‐0810

ひもんや俳壇

2014年6月号

一般投句

  • 信号が変はりて抜ける春の風
    富所 敬子
  • 小さき身の墨吐く哀れ桜烏賊
    戸田 徳子
  • ひとときはつつじ並木をドライブす
    滝口 智子
  • 物足らぬ風に拗ねてか鯉幟
    新田はるゑ
  • さくら咲く町はいつもとちがう色
    桐井 希海
  • 深庇なき家多しつばめ来る
    畑山 則子

向原喜楽会・不動会・原町さくら会

  • せせらぎの音高まりて山笑ふ
    安藤 虎雄
  • 啓蟄の地球もぞもぞ膨らめる
    柴崎 英子
  • つつがなく一列光り鳥帰る
    武井 康子
  • 双眼鏡より消えゆきし鳥帰る
    飯田久美子
  • 鳥帰る被災の人も帰りたし
    久保田光江
  • 古雛の冠少しかしぐまゝ
    鈴木恵美子
  • 鳥帰る山から山へ送電線
    笹島美和子
  • 春めくや祭太鼓の音をふと
    廣門登喜子
  • うきうきと電話の声も春めける
    森崎 富貴
  • 若駒の春風切ってゴールイン
    吉田 新子
  • たんぽぽや更地となりて早や三月
    佐々木 弘
  • 水温み池の緋鯉のいきいきと
    川部 義明
  • 木の芽吹き産着に覗くややの指
    仲島 信
  • 庭先のすみれ病棟明るうす
    藤田 静枝
  • 焼芋の最も似合ふ新聞紙
    服部嘉奈子
  • 桜餠塩気ある葉もよかりけり
    石井 昭子
  • ラグビーの季となりて吾子偲びけり
    市川須美子
  • 節分の豆撒く声を控へ目に
    譲原 節子
  • 豆撒きのなつかしきかな父の声
    中村 常子

竹の子会

  • ぽとりぽと雨に打たれし椿かな
    苅野 玲子
  • 剪定の小枝の先は津軽富士
    渡辺 幸江
  • 道沿ひにゼブラ模様の残り雪
    千葉ゆり子
  • 剪定の落せし枝にも命あり
    安達久美子
  • 剪定の鋏の音に迷ひなし
    苅野 節子

ミモザ会

  • 花衣衣桁にかけてまた眺め
    佐々木巴里
  • 青空も日差しも今日は花のもの
    三国 紀子
  • 万緑や古城に王旗ひるがへり
    石橋万喜子

黒澤三主寿

  • てっぺんにホテルを乗せて山笑ふ
    黒澤三主寿
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