医療情報
2007年11月号掲載記事
この冬インフルエンザにかからないために
インフルエンザで一番重要なのは「予防」です!
まずかからないようにすることが大切です。
- インフルエンザの予防法
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- うがい、手洗い
- ワクチン接種
- 適度な湿度の保持
- 十分な休養と栄養摂取
子供と高齢者の予防対策が重要
インフルエンザは小学生以下の若年者の罹患が多く、高齢になるほど死亡リスクが高くなる傾向があります。(グラフ参照)
日本ではインフルエンザワクチンの学童集団接種を中止して以降、インフルエンザによる死亡者が増加したことがわかっています。死亡者の多くは高齢者です。
小児がインフルエンザの流行を増幅させて、感染した高齢者が死亡していることが推測できます。
インフルエンザワクチンの効果
ワクチンを接種することで、インフルエンザウィルスに対する抗体ができ、感染を予防したり、かかった時に症状が軽く済むようになります。
日本での研究で、65歳以上の健康な高齢者については、ワクチンを受けずにインフルエンザにかかった人の約45%は受けていればかからずに済み、ワクチンを受けずにインフルエンザで死亡した人の約80%は受けていれば亡くならずに済んだ、と報告されています。
小児については、1歳以上6歳未満では発病を阻止する効果が約20〜30%と言われています。
小児や高齢者のいる家族はできるだけ全員がワクチンを接種することをお勧めします。
接種の回数と時期について
インフルエンザワクチンは、13歳未満は2回(約4週間の間隔で)、13歳以上は1〜2回接種することとなっています。
インフルエンザが流行し始める前に接種することが重要です。接種してから効果が十分に発揮されるまで2週間ほどかかりますので、12月中旬までに受けるよう計画しましょう。